い草は水分に弱く、湿気のある物を置いて放置するとカビが発生してしまうことがあります。
また、天然素材の為暖房の風などによる極端な乾燥も苦手です。乾燥しているところに掃除機でゴシゴシと掃除するとぼろぼろになってしまいます。
このようにデリケートない草ですが、い草の好む環境は、人にとっても快適な環境といえます。い草の適切な扱い方を知り、できる範囲で実践してみると“ここちよいお部屋で畳長持ち”が実現できるでしょう。
い草畳は常に掃除機を使って掃除するのではなく、乾いた雑巾を用い目に沿って拭くのが理想です。ちょっと手がかかりますが、美しさを保ち長持ちします。市販のほこり取りシートもおすすめです。
たたみは呼吸しています。たたみの上に絨毯、カーペットなど重ね敷きをしないでください。
掃除機をかけた後、綿の布にくるんだ米ぬかで撫でてください。米ぬかの油がしみ込んで、つやが出て美しくなるだけでなく、汚れにくく年月が経ってもささくれに強い畳になります。
お天気の良い日には布団を干すのと同じ感覚で畳も干してみませんか?とはいってもお日様にあてるのではなく風を通します。マイナスドライバーを畳の隙間に差し入れて持ち上げ、空き缶などをつっかえ棒にしてしばらく窓を開けておくだけ。(風が通るように窓が2ヶ所あいていればなお良い)これで畳の下にこもった湿気が逃げ、畳が長持ちします。ワンポイント(昔の人の知恵)
昔の人々には、たたみの部屋に飲み終わったお茶っ葉をばら撒き、ほうきで掃くという習慣がありました。
乾燥した“い草”に水分が補給され、ホコリを取り除かれるだけでなく、お茶っ葉の殺菌効果で清潔を保つことができました。
今でもお寺などでこの様な技法を利用し清掃する所も有るそうです。
昔の人は賢いですね。
(い草は草なので水分を無くすと枯れます。枯れると強度が落ちて毛羽立ちの原因に
なるのです)
| インク |
布を牛乳で湿らせて拭き取る。 |
| 灯油・醤油・飲み物 |
粉末の洗剤・クレンザー・潮・小麦粉・ベビーパウダーなどをふりかけ、十分に液体を吸い取ってから掃除機で吸い取り、その後固く絞った布でしっかりと拭き取る。 |
| ガム |
シンナーかベンジンを布に浸して拭き取ります。畳の目につまっている時は、布の上からアイロンをあてて、柔らかくして取り除きます。 |
| 落書き |
油性のものはマニキュアの除光液で拭いたあとから拭きを。クレヨンなど水性のものは歯ブラシにクリームクレンザーをつけ軽くこすったあと水拭きとから拭きを。 |
| カビ |
消毒用アルコール(エタノール)を布に染み込ませて拭き取ってから風を通して乾燥させる。 |
| ダニ |
掃除機で数回吸い取り、風通し良くする。畳を上げて除湿器で乾燥させたり、湿気がひどい場合はドライヤーをあてる。 |
| 焼け焦げ |
タバコのように小さい場合はオキシフルで漂白し、ロウをたらして穴を埋める。セロハンテープを貼って焦げ穴を大きくしないようにする。 |
| 家具の跡 |
凹んだ所に適度に霧吹きして、濡れタオルを当ててアイロンをかける。その後風を当て充分に乾かす。 |
| 日焼け |
中性洗剤で固く絞った雑巾がけをした後、酢を混ぜたお湯で拭く。 |
| ペットの尿 |
すぐに塩か小麦粉をふりかけ水を吸い上げる。できるだけ吸収させたあとほうきで掃き、その後お湯でぬらした雑巾を固く絞って拭く。最後に乾拭きをする。 |
すけみつでお買い上げ頂いたお客様には、お手入れの方法を丁寧にご説明させて頂いております。
和紙や樹脂、麻などい草以外の表を使用した畳は、い草のような風合い香り、空気清浄機能、癒し効果などはありませんが、撥水能力が高く、メンテナンス性に優れています。
コーヒーやジュース、醤油などの液体をこぼしても写真のようにはじくためさっと拭き取るだけで汚れがとれます。
落ちにくい汚れは中性洗剤を浸した布で汚れを落としてから水拭き、から拭きをして下さい。
目の中に入り込んでしまったシミはハブラシなどで軽くこすると取れます。
汚れが目立ってきたり、たわんできたら表替えのタイミングです。ご相談ください。
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